iPhoneのパスコードとは、ロック画面を解除する際に使うパスワードの事です。iPhoneを紛失したり、置き忘れたりした際にiPhoneのデータを保護する大変に重要なものです。
iPhoneには、電話帳やメールといったプライバシーに重大な影響を及ぼすデータが入っています。又、ウォレットにクレジットカードが登録されていたりします。パスコードはそれらを守る唯一の重要な機能です。
iPhoneのパスコードは以前までは4桁が標準でした。その後、iOS9からは6桁になりました。当然のことながら「000000」や「999999」とかの単純なパスコードは危険です。簡単に見破られてしまいます。
パスコードは英数字の組み合わせにより、好みに設定出来ます。但し、パスコードを忘れると初期化が必要となるため注意が必要です。
Touch IDに対応している場合は、指紋認証の設定をした上で、Face IDに対応している場合は、顔認証の設定をした上で、パスコードも正しく設定します。
尚、iPhoneのパスコードはApple IDのパスワードとは全くの別のもので、iPhoneのパスコードは同一のApple IDを使っていても複数の端末がある場合、端末毎に異なる設定に出来ます、WindowsのPINと同じようなものです。
パスコードを変更するには、「設定」、からホームボタンのあるiPhoneでは「Touch ID とパスコード」を、ホームボタンのないiPhoneでは「Face ID とパスコード」をタップします。図はホームボタンのないiPhone 12 Proなので「Face ID とパスコード」をタップします。
現在のパスコードを入力し、「完了」をタップします。
「パスコードを変更」をタップします。
現在のパスコードを入力し、「次へ」をタップします。
「パスコードオプション」をタップします。
「パスコードオプション」では、「カスタムの英数字コード」、「カスタムの数字コード」、それと「4桁の数字コード」から選択できます。ここでは「カスタムの数字コード」を選択してみます。
「カスタムの英数字コード」では英数字混在で桁数は好きなだけ、「カスタムの数字コード」では数字で桁数は好きな桁数に設定出来ます。いずれも桁数が自由なのでセキュリティは高いと言えます。しかし「4桁の数字コード」はセキュリティが低いため避けるべきです。
新しいパスコードを入力しますが、桁数に制限はありません。「次へ」をタップします。
新しいパスコードを再入力後、「完了」をタップします。
パスコード入力画面で、変更前は6桁の入力画面でしたが、長いパスコードを入力する画面を表示します。
更に、セキュリティを強めるために、パスコードを10回間違うとiPhoneの全データを消去させる事が出来ます。「設定」、「Touch ID とパスコード」ないし「Face ID とパスコード」の一番下にある「データを消去」をオンにします。
この設定により、万一iPhoneを紛失して悪意のある者に渡ったとしても、パスコードを10回間違うと全てのデータが消去するので安全です。そのためにも単純なパスコードは避けるべきなのです。尚、iPhoneのデータは基本的にはiCloudにバックアップされているためデータを消去しても同一のiPhone、別のiPhoneにも簡単にデータを復元させる事が出来ます。